活字倶楽部04春号

 活字倶楽部04春号の、伊坂幸太郎さんのインタビューのページを、久しぶりに読みかえしてみました。

映像にはできない、小説でしか味わえない喜びというものがあると思うんです。(中略)映像にしたら消えていってしまうところに小説の喜びがある気がします。(P.43)

 この部分が、わたしが日頃思っていたことをぴったり言い当ててくれていたのです。
 もちろん、逆の、「文字にしたら消えてしまう、映像でしか味わえない喜び」もあるのだし、表現手段に優劣をつけることなんかできないけれど。わたしの場合、本を読むことが好きで、活字を目で追う行為自体に愛着があるので、「映像でしか味わえない喜び」よりも「文章でしか味わえない喜び」に重きをおいている節があるなあ…と思うのでした。