「ヨイコノミライ」 感想その2(ちょっとネタバレ気味)

ヨイコノミライ完全版 2 (IKKI COMICS)

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ヨイコノミライ完全版 3 (IKKI COMICS)

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ヨイコノミライ完全版 4 (IKKI COMICS)

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 主要漫研メンバーたちには、最初から「自分のことしか見えてない」「周りが見えない」ところがあります(その中でも、第三者の目で自分を見ることができる人と、できない人がいるのですが)。青木杏は、そういう彼らの痛々しい部分をより多く引き出すためにいるキャラクター、という印象です。
 最初は、ただ熱意が空回りしているだけのまともな人に見えた井之上部長なのですが、甘さや身勝手さがだんだん目に付いてくるんですね。1巻では、品行方正とは言えない言動が目立つ衣笠弟のまともな面*1がクローズアップされていくのと対照的で、興味深かったです。

 リストカットはやっぱり絵に描かれるときついな……直視できない。

*1:4巻の、桂坂さんに対しての「自分のために助けるぜ」「俺なんかに理解できるワケねーじゃん。 俺にはせいぜい同情したり、はげましたりしか出来ねぇよ? 手ぇ貸してほしい事があんなら言えよ。 けど過剰な期待はすんな!」という台詞に至っては、突き放しすぎても構いすぎてもいなくて、すごいと思った