沼地のある森を抜けて(梨木香歩)/新潮社

沼地のある森を抜けて

沼地のある森を抜けて

 …なんだか気持ち悪かった。ものすごくどろどろの人間関係を描いているわけでは全然ないのに、ひっそりと人間の表層がはがされて、グロテスクな部分が見えてくるような感じがして、怖くて、気持ちが悪かった。

 …でもやっぱり梨木香歩さん好きです。

欲しいもの

赤い蝋燭と人魚

赤い蝋燭と人魚

 『赤い蝋燭の人魚』のお話のほうは、高校生の時に『小川未明童話集』(新潮文庫)で読みました。
 小川未明は、大学の授業でも…児童文化入門とか日本児童文学史とか日本児童文学原典講読でばしばし出てくる作家さんなので、ここのところまたいくつかのお話を読み直しましたが、特別好きではないんですね…きれいだな、とは思うけれど。

 でもこの絵本は欲しいです。酒井駒子さんのイラストがすごく合っている感じがして、惹かれます。