児童文学のにおい

ひみつの階段 (1) (ファンタジーコミックス)

ひみつの階段 (1) (ファンタジーコミックス)

 ああ、タイム・ファンタジーだなあ……児童文学のにおいがする……。
 児童文学のにおいってどういうものか、そもそも「児童文学」とは何か、と問われるととっても困ってしまうのですけれど。「児童文学」とだけ言ってしまうと、翻訳ものも絵本もヤングアダルトも含んでしまうし。
 でも、「子ども(……この言葉も、幼児から中高生まで含んでしまうから、やっぱり幅広いけれど)が読む」ということを念頭に置いて書かれた本って、それ特有のにおいとか手触りがある気がするんです。この「におい」とか「手触り」が愛しいから、こだわっていたいから、大学も児童文学専攻にしちゃったんだろうなあ、と思います。
 紺野キタさんの漫画を読んでいると、そういう児童文学と通じる手触りを感じることが時々あります。ご本人のサイトで、「今でも偕成社さんの児童文学は好きな本がいっぱいあります」という一文を見つけた時、勝手に親近感がわいてきて、嬉しくなってしまいました。

日本児童文学講義・近現代

よるくまクリスマスのまえのよる

よるくまクリスマスのまえのよる

 季節外れではあるけれど、今日の授業で、『よるくま』とセットで紹介されたので。
 「ぼく」の背中に抱きつくよるくまがかわいすぎて悶絶しました。わ、わたしもよるくまに抱きつかれたい……!