児童文学のにおい
- 作者: 紺野キタ
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1997/02
- メディア: 単行本
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児童文学のにおいってどういうものか、そもそも「児童文学」とは何か、と問われるととっても困ってしまうのですけれど。「児童文学」とだけ言ってしまうと、翻訳ものも絵本もヤングアダルトも含んでしまうし。
でも、「子ども(……この言葉も、幼児から中高生まで含んでしまうから、やっぱり幅広いけれど)が読む」ということを念頭に置いて書かれた本って、それ特有のにおいとか手触りがある気がするんです。この「におい」とか「手触り」が愛しいから、こだわっていたいから、大学も児童文学専攻にしちゃったんだろうなあ、と思います。
紺野キタさんの漫画を読んでいると、そういう児童文学と通じる手触りを感じることが時々あります。ご本人のサイトで、「今でも偕成社さんの児童文学は好きな本がいっぱいあります」という一文を見つけた時、勝手に親近感がわいてきて、嬉しくなってしまいました。