読了本

西の善き魔女(2)/荻原規子
 おもしろかったー!「勾玉三部作」よりちょっとおちゃらけた雰囲気になっている気がします。舞台は名門の修道院付属女学校。清楚なお嬢様が集まるところかと思いきや・・・ここでの人間関係が、将来王宮に仕えたときにそのまま影響するという、恐ろしい場所でした。いやあ女子校って怖い。女ってすごく怖い。

 ・・・あ、私も現在女子校に通っているので、かっこいい先輩に声援を送ったりとか、そのあたりはちょっとわかるなーと思う部分もあるのですが、この物語の中の学校は本当にすごいです。女の戦いが熾烈です。過激です。うちの学校はもっとほのぼのしてるよ・・・って、フィクションと比べる方がおかしいとは思うのですが。

 そのうち恋愛に発展するのかな、でもまだその気配はないな、と思っていたあの二人の関係に訪れた変化があまりにも突然でびびりました。

 ボーイズラブ系同人誌(いや、本文中でこんな表現はなされていませんが)がけっこう重要な役割を果たしているのにもびっくり。