読了本

重力ピエロ

重力ピエロ

 遺伝子関連の会社に勤めている語り手の泉水も、彼曰く「美男子というより美犬」の弟の春も、この二人の両親も、すごく魅力的な人柄で、しかも浮世離れした魅力じゃなくて、人間くさい感じなのが好きです。挿入される家族のエピソードも印象的で。大切なことを見えなくしてしまいがちな、とらわれてしまいがちなしがらみをひょいと飛び越えて、繋がっている彼らはとってもかっこいいです。

 今のところ、伊坂幸太郎さんの作品の中で一番好きだ〜。