バッテリーにはまり中。
- 作者: あさのあつこ,佐藤真紀子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2004/06/25
- メディア: 文庫
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作中で、そんな巧が3年生の先輩から言われる台詞に、「おまえさえ、入部せんかったらよかったんだよ。おまえみたいに言いたいこと言うて、やりたいことやって・・・好きかってやりやがって(中略)ふざけんなよ。なんのがまんもせんといて、自分の思いどおりのことやって・・・野球が好きだって・・・ばかにすんな。ふざけてるよ」というのがあるのですが、そこはふざけてるのはあんただー!!と言いたくなりました・・・。巧の存在は、確かにずっと我慢してやってきた人にとっては・・・鼻につくとうか腹が立つというかぶちのめしてやりたくなるのかもしれないけど、でも巧がそういう人格なのと、その人が我慢してきたことは関係ないーっ手口が陰険なんだよーって怒りたくなりました(笑)。
最後にあとがきから引用。
それでも、巧を変えることはできなかった。傲慢で稚拙なままでなければ、ほんの僅かでも、巧が自分の感性や欲望や想いや身体感覚を裏切ったら、この物語は放り棄てられた空き缶ほどの価値もなくなる。作者として、それだけは分かっていた。