NO.6#1(あさのあつこ)

NO.6〔ナンバーシックス〕#1 (YA! ENTERTAINMENT)

NO.6〔ナンバーシックス〕#1 (YA! ENTERTAINMENT)

 舞台は近未来。NO.6は「理想都市」と言われている、犯罪発生率さえ限りなく0パーセントに近い街。知能面で最高ランクに認定され、ずっと市から保護された環境の中で生きていくはずだった紫苑の人生は、「ネズミ」と名乗った凶悪犯罪者として追われている少年に出逢った12歳の時から、大きく変化していきます。

 原因不明の事件に待ち受ける保安局の罠にハラハラドキドキ。おもしろかったですー。

 『マクベス』とか、小道具として古典を登場させるやり方が上手いなーと思いました。これを読んで、そっちの方も読んでみたい、と思う人もいるんじゃないかな〜。

 ・・・バッテリーを読んだときも思ったのですが・・・あさのあつこさんの男の子同士の向きあわせ方って、ある種の想像力を持っている人が読むと間違いなくボーイズラブ傾向の妄想が発生する気がします。はい。
 わたしは「ボーイズラブ系嫌いじゃないけどどっちかというと苦手」な人なので、そっち方面に思考が飛んだりはしないのですが(笑)。