「読む女の子たち」

空色勾玉(そらいろまがたま) (〈勾玉〉三部作第一巻)

空色勾玉(そらいろまがたま) (〈勾玉〉三部作第一巻)

 中学生の時にこの本に出会えたのは大きかったな、と思います。古典がわりと好きなのは、きっと「勾玉三部作」にずっぽりはまったせい。

 荻原規子さんご本人のHP、「時の娘」に掲載されている、「読む女の子たち」という文章が大好きです。「たぶん多数派ではない」「ある程度夢見がち」な女の子たち。「そういう女の子だけにしかわからないシグナルはたくさんある」との言葉に、自分を肯定してもらっているようで、嬉しくなったのでした。一部引用してみます。

 女の子のために書いている。わたしの場合、もうこれは間違いない。かつてわたしがそうであったような、女の子。たぶん多数派ではないだろう。でも、必ずいるし、今後も決して消滅はしないタイプの女の子だ。
(中略)
 読む女の子たちは、ある程度頭がよく、ある程度夢見がちで、ある程度内向的な性質のことが多い。
現実世界に少しばかりギャップを感じるタイプである。
(中略)
 わたし自身がそういう女の子だった。だから今もわたしは、そういう本(やマンガ)の読み方を四の五のいわずに共有できる女の子に向かって書いているのだと思う。
たぶん、そういう女の子だけにしかわからないシグナルはたくさんあって、わたしもそのシグナルを発している。

 ・・・頭よくはないと思うけれど、夢見がちと内向的はどんぴしゃあてはまる・・・(笑)