きみにしか聞こえない―CALLING YOU―(乙一)

きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)

きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)

 初読は去年のことになります。わたしが乙一作品を読んだ順番は、『夏と花火と私の死体』(そもそもこれを読もうと思ったのは、文庫の解説が小野不由美さんだったからでした)→『さみしさの周波数』→『暗いところで待ち合わせ』→『失踪HOLIDAY』(以下略)なのですが。実は『夏と花火と〜』を読んだ後に『きみにしか聞こえない―CALLING YOU―』収録の『Calling you』だけ立ち読みしたのです(あ、かんなり後のことになりましたがちゃんと買って全部読みましたよ〜)。その、立ち読みで読んだ時に涙目になった覚えがあります。切なくて。でもちゃんと救いがあったのも嬉しくて。

 『傷』はどうしてだかあんまり好きになれない作品でした。『華歌』は・・・騙されました。完璧に騙されました。ネタバレになってしまうのでこれ以上書けません(笑)。