id:street-kidsさんの『白鳥異伝』の感想を読んで思ったこと。

 荻原規子さんの文章『読む女の子たち』で語られている女の子のタイプに、わたしがけっこうあてはまっているという話を前にも書きました。だからというかなんというか、たぶん、わたしは冷静に荻原作品を読むことが不可能だと思うのです。文章というか文体というか、もしかすると一語一句がツボにはまってしまうので、最初から最後まで全部おもしろかった、全部好き、としか言いようがなくなる・・・。


 まぁでも、わたしはたぶん、そういう『女の子』な部分をいつまでも持ち続けたいと思っている節があります。むしろ、こういう物語(呼び方を借りれば、乙女の妄想全開小説)に夢中になれなくなってしまったら、自分が自分じゃなくなる、ぐらいのことは思っているかもしれない。


 補足。美少年同士の絡みという点では、勾玉三部作では『薄紅天女』がいちばん出てくるかと。
 初読が中学生の時で、当時は家にネット環境もなかったために「やおい」という言葉も知らず、友情というか絆とういか、そういうものとして読みました。というか、今もそういう風に受け取っています。やおい苦手な人なのです(笑)。
 ・・・あと、荻原さんの作品『西の善き魔女』には、ボーイズラブ系同人誌(たぶん、そう呼んで差し支えないというか、そうとしか呼びようがない・・・)が登場しますよ〜。