ハッピー・バースディ(新井素子)

ハッピー・バースディ

ハッピー・バースディ

 とんでもなく間の悪いことが重なって、主人公が「壊れていく」様子が怖かったぁ・・・。でも、怖いから読むのやめたいって類の怖さじゃなくて、おもしろくてずんずん読み進められました。


 新井素子さんの作品は、まだ『あなたにここにいて欲しい』『おしまいの日』『ハッピー・バースディ』の3冊しか読んでいないのだけれど・・・自分では良かれと思ってやっていること、けれど相手の立場は慮っていなくて、自分の基準がすべてに通用すると思ってしまうこと。それがどんなに相手に負担になるかが、どの作品もリアルに描かれているので、そのことは肝に銘じておかなくちゃ、と思わされます。うむ。