本にまつわる思い出話「若草物語事件」

 「若草物語事件」と、勝手に名づけたできごとがあります。


 小学2年生の時でした。当時のわたしが、授業中に膝の上に本を広げて、授業なんかそっちのけでそれを読んでいたことがありました。その本が『若草物語』でした。

 隣の席の子につつかれて顔をあげたら、担任の先生がたいへんに怒った顔(当たり前だ)をしていて、「高校生や大学生ならわかるけど、小学生でこんなことをする子は初めて見た」とおっしゃいました。


 今では、笑い話としてひとに話せるできごとです。