「伊坂幸太郎ページ」更新:関連リンクに「楽天ブックス:『砂漠』伊坂幸太郎インタビュー」追加。

 その『砂漠』についてのインタビューより引用。

『チルドレン』の陣内もそうなんですけど、『チルドレン』を出したときに、ぼくの予想以上に、陣内くんに好感を持つ人が多かったんですよ。西嶋くんはどうなんだろう?

 わたしは好感持ってますー。「おののいもこが消えてしまった」発言には、うっかり「この人かわいい」とすら思ってしまいました。

──今回の『砂漠』では、大学生の話らしく「恋愛」もありますね。
伊坂さん そうですね。ないのもウソくさいじゃないですか。ぼくは恋愛を書くのはあんまり好きじゃないんですけどね。恋愛に主眼がいかないように気をつけました。超能力と同じで、自然にそこにある、という感じにしたいと思って。



──なぜ、恋愛を書くのが好きではないんですか?
伊坂さん 展開が読めてしまうような気がするんですよ。「これとこれがくっつくのねー」とか、「ケンカするのねー」とか。バリエーションになってしまうような気がして、読者に「こんな小説、読んだことない」と思わせる自信はないんですよ。従来あるパターンをなぞるしかなかったら、読者も楽しくないと思うんですよ。だから、恋愛はあくまで横道、というふうにしたいですね。

 伊坂さんの書く恋愛って、なんか好きです。物語の中では「あくまで横道」な感じも含めて。どこかほのぼのしているというか、応援したくなるんですー(そういうことに縁遠い自分の現実はさておいて)。