佐藤多佳子 『神様のくれた指』 新潮文庫

神様がくれた指 (新潮文庫)

神様がくれた指 (新潮文庫)

 プロのスリ・辻牧夫と、占い師マルチェラこと昼間薫、それぞれの視点から交互に描かれていて、読み進めていくうちに二つの物語が重なっていく…というような構成でした。仕事をする上でのこだわりを持つ辻に、なんとなーく某泥棒の黒澤さんを連想したのも手伝って、ほんのちょっと、伊坂さんっぽいとか思いました。