尾籠な話で恐縮ですが、台風直撃中の汲み取り式便所っていうのはすごーく、臭いです。
 ……うちの実家のトイレは、汲み取り式なのでして(そういえば、こないだ「ぼっとん便所」って表記をまなめはうすさんで見かけてちょっとびっくりした。うちの周りでは「すっとん便所」だったのだけれど。この呼び方って地域差があるのかなあ)。外で風がごうごうと吹いているさなかにトイレに入ってしゃがむと、下から風が吹き上がってきて悪臭を運んでくるんですよー。仕方がないので、入る前に大きく息を吸って、トイレ内では匂いを嗅がずにすむように息をとめてました。


 あ、ちなみに「尾籠な話で恐縮」って書き出しは、三浦しをんさんのエッセイ集『人生劇場』で使われていたのです。「三島由紀夫が『尾籠な話で恐縮だが』と日記に書いていた」という逸話をこのエッセイで知ったのでした。
 この書き出し、ちょっと使ってみたいなあと思っていたので、今回使えて満足です。