昨年7月の読了本について(今更)

 『低温火傷』(狗飼恭子幻冬舎文庫)に「心を求められるより身体を求められる方がわかりやすくていい」って台詞があって、共感した……というのとは違うけれど……あーうーなんていうんだろ。「自分もそう思ったことある」「自分のことかと思った」みたいな共感じゃないけれど、「ああなんかわかる気が……」って気分になったからやっぱり「共感」なのかな。「わかりやすいんだろうなあ」って、自分に置き換えるのとは別のところで考えてた。
 わたしは、自分がそういう意味で求められることは絶対に絶対にない、永遠にない、と思ってる。思い込んでる、かなあ。でも「思い込んでる」って無理矢理自分にそう思わせてる感じがする。そうじゃなくて、けっこう自然に、自分にはそういうことは起こらない、ありえない、と思ってる気がする。自分のこと、よくわからないけれど。