引用せずに語れない

 わたしは、「好きな台詞やフレーズがある本=好きな本」であることが多いので、好きな本について語る時には、気に入った箇所をひいて「ここがいいと思った!」と言わずにいられない性質みたいです。日記書くときでも、オフで友達と本の話をするときでも。

 ことに本の話をすることが多いKちゃんには、日常的に「川上弘美さんの『古道具 中野商店』はね、“ヒロミさんも、生きてくのとか、苦手すか”ってタケオの台詞にやられてね」とか語っちゃってるんですね。

 ……1週間ほど前そのKちゃんと、「ちほみたいに小説の台詞とか引用する人初めて会ったよ」「そ、そうなの!?あ、でも、ユヤタン読んでる人にリアルで出会ったのKちゃんが初めてだよ」みたいな会話をしたので、そういう自分の本の読み方について、ちょっとばかし考え込んでしまったのでした。