よかったーっ。

 ええと、はまぞうじゃ画像がまだ出てないんですが、荻原規子『これは王国のかぎ』文庫版装丁が佐竹美保さんの絵だということを確認して(まだ買ってないんですが)、すごーく嬉しくなりました。
 わたしが持っているノベルス版『これは王国のかぎ』は佐竹美保さんの絵なのですが……去年出た、香坂ゆうさんの絵の新装版だと、ライトノベルにしか見えない装丁となっていて、「(イラスト自体は嫌いじゃないけれど)作品内容に合わないにもほどがあるだろう!」と怒り心頭だったのです。
 ……『かぎ』で中学生だった主人公の高校生活が描かれる『樹上のゆりかご』も、今現在出回っているのが、ライトノベル的装丁のノベルス版だというのはけっこう腹立たしい事実なので(単行本で読んだわたしとしては、やっぱり、あのイラストは合わないだろうと思ってしまう)、『かぎ』に合わせた佐竹さんの絵で文庫版が出てくれればいいなあ……と思ってしまいます。

 『樹上のゆりかご』がノベルス化されて、香坂ゆうさんのイラストがついた時、既に佐竹美保さんの挿画でノベルスになっていた『これは王国のかぎ』も香坂ゆうさんが手がけた新装版になったのが、どうしても許せなかったのです。いや、香坂ゆうさんに恨みはまったくないのですが。何せ佐竹さんのイラストが、作品イメージにぴったり合ったものだったので、なんでわざわざ変えるのさーっ!と中央公論新社に不満たらたらだったのです。