虚構大好き

 このエントリ前半に、触発されて書きました。
 わたしは、虚構すらかすむような現実にいたことはないけれど、でも、「生きてくのは大変だ」といつも思ってました。覚えのある限り物心ついた頃から悲観的な人間で、逆上がりがどうしてもできない、給食を時間内に食べられない、そんなことで「わたしはなんて駄目な人間なんだろう、生きてる価値ない、死ねばいいのに」と本気で思ったり、「明日」がやってくることに憂鬱になったりしてました。だから、漫画でも小説でも、「同じことの繰り返しの日常なんてつまらない」と、現実に飽き足らず冒険を求める主人公にはまったくもって共感できなかったんです。

 主食は現代小説、故人となった作家の小説はおやつ程度にしか読まないわたしの読書傾向は、コトホギさんのそれとはけっこう食い違うのだけれど。エントリ後半にも共感できる箇所があったり、触発されてわたしが小説に求めているものとかについてあれこれ考えたりしたのでした。でも今文章にできそうにないな。心の中にしまっておいて、いつの日か熟成して言葉として出てきてくれるのを待とうと思います。