江國香織 『いくつもの週末』 集英社文庫

いくつもの週末 (集英社文庫)

いくつもの週末 (集英社文庫)

 子供のころからテンポがのろく、ひとをたすけるよりは圧倒的にひとにたすけられてきた。でも、だからこそ依存は恐怖だったし、これまでずっと、なんでも一人でできるように、というふうに(結果はさておき)思ってきたのだった。