申し訳なさ

 この大学に来てよかった、と思ったことはいっぱいある。後悔してない。
 ただ、この大学を選ぶということは、母親の「進学するならできれば九州内にしてほしい」という希望より、自分が児童文学に惹かれる気持ちの方を優先させるということだったから。そういう選択をしたことに、母親の気持ちをきっぱり無視した申し訳なさが付随してくるのは仕方ない、と思う。