枡野浩一 『漫画嫌い』 二見書房

漫画嫌い―枡野浩一の漫画評(朝日新聞1998?2000)

漫画嫌い―枡野浩一の漫画評(朝日新聞1998?2000)

 でも、とにもかくにも胸を張って言えるのは、私という個人が心から面白いと感じた作品しか紹介しなかった、ということです。私という個人がどういう人間であるのかを告白しながら漫画を紹介し、漫画を紹介することによって自分の輪郭を確認していった、そんな二年の歳月だったと思います。
 「ある作品と枡野浩一との距離」をできるだけ正確に読者へ伝えることによって、読者が「自分と波長の合いそうな漫画」にうまく出会ってくれたら……そんなふうに考えながら、試行錯誤を重ねてきました。

 まえがきより引用。
 プロの方の、ものを書く上でのスタンスに、「共感した」というのもなんだか気が引けるのだけれど……共感しました。このブログで、どんな作品が好きか、それのどこが好きかを語ることで、読んでくださる方が波長の合う作品と出会う「きっかけ」を作れたら嬉しい、とずっと思っているから。
 それにしても最近おざなりにしか本の感想書いてないなあ……なんとか時間作って書いていきたいものです。

結局

 風邪っぽいまんま、児童サービス論という授業で読み聞かせをしました。

ジャムねこさん

ジャムねこさん

 読んだのはこれ。一度、サークルの読み聞かせ活動でちっちゃい子たちに向けて読んだことのある『ぼくにげちゃうよ』とどっちにしようか迷った末、大教室だし大人数だし大きめの方にしよう、絵がかわいくて女子大生にも気に入られそうだし*1と『ジャムねこさん』を選択。

*1:偏見に満ちた物言い

今日のできごと

 大学図書館に行って、市立図書館二つ回って、お買い物して帰ってきました。一つ目の市立図書館に行った時点で、借りた本が重くって、いったん家に帰ろうと思っていたのですがうっかり乗るバスを間違えました……おまけに雨まで降ってくるしっ……。もういいやといっぺんに用事をすませてから、重たい鞄を抱えて家にたどりつきました。

 今週のはじめ、自分でびっくりするほどふさぎこんでいて、この「がたがきている」感じはなんなんだろう、なんでいつもはなんでもなくやり過ごせることがこんなにつらく感じるんだろうと思っていたのですが、そういう気分からはやっと脱することができたみたいです。よーし、授業の課題がんばるぞー。

枡野浩一 『君の鳥は歌を歌える』 マガジンハウス

君の鳥は歌を歌える

君の鳥は歌を歌える

神様というのは君のしたことを悲しんでいる誰かのことだ