C.S.ルイスの「児童書の三つの書き方」というエッセイを読みました(来週のテストでこれについて論じる文章書かなくちゃいけないらしいですよ……)。授業で配られたプリントで読んだのですが、調べてみたら『別世界にて―エッセー・物語・手紙』という本に収録されているもののようでした。

 これを読んだら、ナルニア国物語が出てくる荻原規子さんのエッセイ(荻原規子さんご本人のサイトに掲載されていたもの)が読みたくなりまして。現在、ご本人のサイトは休止中なので、このエッセイも読めなくなっているようですが、2年前にプリントアウトしたものがあったので、それをひっぱりだして読んでいました。

アン・ファイン 灰島かり訳 『チューリップ・タッチ』 評論社

チューリップ・タッチ

チューリップ・タッチ

あれくれいでは、手の出しようがなかった。悲しいことだが、人生ってやつはそういうものなんだ。子どもにとって耐えられない環境だというので救いの手を差しのべるには、あれより、もっとずっとひどい状況でないとダメなんだ。(P.204)

 あー、うー…桜庭一樹さんの『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を思い出しました。少女を取り巻く状況がどんどん悪化していくのを止められない、という点で。趣も、結末も、全然違うけれど。