このあいだ話したこと

 雑誌「日本児童文学」98年11-12月号に掲載されていた佐藤多佳子さんのエッセイ『甘口のすすめ』について、Kちゃんといろいろ話しました。

 昨年の夏、初めて小説を書いて、いわゆるオトナの本の世界で批評される機会を得たが、自分では特に意識していなかったカラーのようなものに改めて気づかされた。なんだかオメデタイらしい。前向きで元気で優しすぎる(!?)らしい。意識していなかった、というところが恐いかもしれない。普通のつもりが甘口なのである。

 98年から見て昨年、ということは……たぶん、『しゃべれどもしゃべれども』のことなのだと思うけれど。え、「優しすぎる」かなあ……?佐藤多佳子さんの作品(というか、文章、かな)は、しゃきっとしているというか、ぴりっとしているというか、そんな感じがするので、「優しすぎる」というのはどうにもそぐわない気がしてしまうのでした。