暗いところで待ち合わせ
ネタバレ全開かもしれないので一応。なにか思い出したら追記する、かも……。
原作に、「人が集まれば、ごく自然に上下の関係ができるものだと思う。それは、上司や部下というのとは少し違っていて、この人は面倒見がいいので敬おう、この人は笑いの対象にしてもかまわないだろう、といったもののことである(P.36)」という文があって、それがすごく印象に残っているのです。アキヒロは、職場で「笑いものにされる」「下に見られる」人間だったと思うんですね。
映画の方だと、設定が中国人とのハーフに変わっているだけでなく、性格も……睨み返すシーンがあったり、暴力沙汰を起こしたことがあるって説明があったりしたから、「弱い人間」だと思われるから攻撃対象になるのではなくて、もっと異物として疎んじられている人間、って印象でした。「いつも居場所に困っていた」という結果は同じだけれど。
この、アキヒロの設定の変更については、そんなに違和感なかったです。
ミチルが、アキヒロも夕食の席につくのを待っているところで、椅子が引かれてなくて、そこは引いててほしかったなーと……。
でも、恋愛話になってなかったのが嬉しかったですー。