……この一騒動の後、寮を出て、市立図書館に行って本を返して、それから空港に向かいました。電車の中で、少し離れた席に座っていた半袖のおじさん(今日はあったかかったけれど、それにしても半袖は寒いと思う……)が、しばらくすると何故かわたしの隣に移動してきて、いろいろ話しかけてきました。「勉強しすぎると身を滅ぼすよ」とか「いい結婚をするには四の五の言わずに自分を磨くこったね」とか言われてた気がしますが、『きらきらひかる』(江國香織新潮文庫)に没頭してて聞き流してたのでさだかじゃないです。