血となり肉となる

絵本を抱えて部屋のすみへ (新潮文庫)

絵本を抱えて部屋のすみへ (新潮文庫)

 肉体をつくるのは、食べたものだけじゃないのだ。見たもの聞いたもの、出会った人、みんな血や肉になる。そうやって、知らないうちにどんどん自分が構成されていくというのは、ちょっと怖いけれどおもしろい。(P.32)