上橋菜穂子 『獣の奏者』 講談社

獣の奏者 I 闘蛇編

獣の奏者 I 闘蛇編

獣の奏者 II 王獣編

獣の奏者 II 王獣編

 やあっと読めた、幸せしあわせ。
 上橋菜穂子さんの本には、必ず(わたしが)ときめくツボを突いてくる箇所があるのです。闘蛇編で言うと、「不器用に片目をつぶってみせ」たジョウンおじさんの動作。あああわたしもおじさんに拾われて育てられたい(あほだ)。
 作者が作った世界で展開される物語なのに、作りものという感じがしないところ、食べ物がやたらとおいしそうなところ、国と国との駆け引きに関わる個人の思いが描かれるところなど、いつも通りの上橋菜穂子作品で、いつも通りにおもしろかったです。
 ミツバチ関連でこの本を思い出しました。↓ 小学生の頃の愛読書。