文鎮筆箱

 先日、高校生の頃、図書館で単行本の方を読んで、大変気に入っていた川上弘美著『古道具 中野商店』が文庫化されていたので、いそいそと買って再読したのでした。文庫版の帯に、「丸山って、文鎮みたいなのよ。マサヨさんは言ったのだ。ヒトミちゃんも、そう思わない。男が上にのっかってくるときって、文鎮に押さえられてる紙に自分がなったみたいな気分にならない。」とあって、すごい箇所が引用されてるなあと思った矢先に、元・自分の部屋(現・弟の部屋)で文鎮を見つけました。

 約2年前わたしが泣く泣く実家に置いていった本などを詰めたダンボール箱の中から。あー、これ小学生の時にそろばん教室の先生にいただいたものだー。一応筆箱の役割も果たしてくれる文鎮……なのですが、見ての通り筆記具もあんまりたくさん入れられない作りだったから、あんまり使わなかったんだよなあ……こんなところにあったのか……