2006-06-17から1日間の記事一覧

『黄色い目の魚』(佐藤多佳子/新潮文庫)より。2

ほら、サッカーでさ、リフティングなんかすごいうまいヤツの、足元にピタッとくるパスみたいなんだよ。気持ちいいよ。でも、そいつ、試合じゃ絶対にシュート決まんないの。あ、そういう感じかもしれない。点入らないって感じがするね、ここの絵は、どれもこ…

『黄色い目の魚』(佐藤多佳子/新潮文庫)より。

なんで、この人はこんなに偉そうなのかなって考えた。須貝さんだけじゃない。文芸部の人は、だいたいこんなふうな口のきき方をしていた。本や漫画や映画についてしゃべる時、自分一人が神様みたいな……。それで、ほかの神様の存在は許せなくて、なりふりかま…