七子と七生〜姉と弟になれる日〜

 原作とは七子のキャラがだいぶ違った(原作はあっけらかんとした女の子でしたが、このドラマでは心をかたく閉ざした感じでしたね)けれど、それはそれでよかった!感動できたし。


 原作の、『卵の緒』(瀬尾まいこ)収録の『7's blood』ともにネタバレしまくりの感想。↓

 原作では最初から七子の彼氏だった野沢くんですが、ドラマでは七子に片想いでしたね。


 というか、ドラマでは、舞台は田んぼがいっぱいの田舎町でしたが、原作はもうちょっと都会っぽい感じだったような。


 でも、夜に、七生と七子がずーっと一緒に走って、七子が泣き出して涙が止まらなくなった場所が田畑の中に走った道の途中だったのは、そのまま朝を迎えた時の風景が清冽で印象的でした。
 ・・・七子が泣いているとき、意外と七生が冷静に見えたのはちょっと残念でした。原作で、泣き出す七子に、七生が「ななちゃん」と戸惑って呼びかけるシーンが好きだったからなぁ・・・。


 「計算ずくでこどもらしくない。わざとらしい」と言う七子に、「大人になってからきれいになるんじゃいけないの(手元に原作がないので確認できませんが、こんなニュアンスの台詞があったと思う)」と七生が反論するところがなかったのはちょっと残念。


 あと、島津くん・・・出てこなかったな・・・でもわたしは原作の彼が大好きなので、へたに出てこられたらすんごい文句つけそうだし、出てこなくてよかったかも・・・


 七子が彼氏もちでなく、七生がクラスメイトの女の子とキスしているところを七子が目撃して、その後「キスは大事にしないと、新鮮味がなくなっちゃうよ」というようなことを七子が七生に説く「キス関連エピソード」も無かったために、最後に七子が七生にキスするシーンはないのかと思いましたが、ラストはやっぱりそのシーンでしたね。

 ・・・うーん、原作では、中盤にその「キス関連エピソード」があったために、最後のキスがすっごくすっごく印象的だったと思うので、やっぱり少しはそれも入れて欲しかったな・・・