実はあんまりわかってない

 内申とか評価とか教育理念とか精神の鍛錬とか、野球とも野球の試合ともなんの関係もないことを持ち込んで、平然としている。そういう人間が嫌いなのだ。(中略)
 グラウンドという所は、ボール一つのためにある。一つのボールをめぐって、投げ、打ち、捕り、走り、野球というスポーツが成立する。それだけのためにあるのだ。それ以外のことはどうでもいい。どうでもいいことを持ち込まれたくないし、持ち込む気もなかった。(本文P71、72)

 『バッテリー?』(あさのあつこ・角川文庫)より。


 『バッテリー』や『おおきく振りかぶって』は大好きで、夢中で読むのだけれど、実は野球のルールよくわかってなかったりします。その時のノリでわかったつもりになって読んでます(いいのかなそれで)。