神様のボート

 江國香織さんの『神様のボート』を読んでいました。5回目か6回目の再読になります。
 草子は、1997年に小学四年生なのだから、わたしと生まれた年が同じなんですよね。だから、ときどき出てくる固有名詞とかに親近感を抱いてしまいます。でもお話は、どこか現実離れ、浮世離れしている感じもするので、不思議な気分になります。
 ストーリーが、とかキャラクターが、じゃなくて…いや、それもあるけれど、文章の一語一句が好き。江國さんの言葉はきれいだなあってつくづく思う。