風にのってきたメアリー・ポピンズ(P.L.トラヴァース)/岩波少年文庫
- 作者: P.L.トラヴァース,メアリー・シェパード,Pamela Lyndon Travers,林容吉
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/07/18
- メディア: 単行本
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東風の吹く日に、こうもり傘につかまって空からやってきたメアリー・ポピンズ。バンクス家で子どもたちの世話をすることになった彼女は、ちょっと風変わり。子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます。ユーモアあふれる空想物語。小学4・5年以上。
(amazonより引用)
笑う途中に浮くおじさんや、世界を一瞬で回れる磁石などが登場する連作短編集。わたしがいちばん好きなのはジョンとバーバラの話。
歯がやっと生えはじめているくらいの赤ん坊のジョンとバーバラは、「おとなのいうことってどれもほんとうじゃない」「風や日の光がなんて言っているかわからないなんて、おとなってばかみたい」と言います(ここでの「言う」はもちろん、ふつうの「言う」とは違うやり方なのでしょう)。大きくなったらわからなくなるのだ、大人になったら忘れてしまうのだと言うメアリー・ポピンズに、「忘れない」と二人は主張するのですが――。
二人と仲良し(?)のコマドリがいい味出してて印象的でした。